February 26, 2005

張るために戻るスプリングバック

スプリングバック(springback)という現象があります。金属の絞りやプレス加工などの時に、必要な角度まで曲げても、その圧力が無くなると、もとに戻ろうとする力によってはねかえってくることを指してそういいます。先日(2月22日)のワールドビジネスサテライトにて放送された「iPodの秘密」。ステンレスの鏡面磨き加工を請負った会社と、iPodやPowerBook等のプレスを行う会社の特集でした。19日のエントリー「新潟出張」で向かった先は燕三条の鍋メーカーですが、そこから更に弥彦の方へ向かった方へ、iPod達を支える工場があるそうです。プラスチックに比べて人と歩んできた歴史の長い金属には、その加工方法からくる独自の技術とノウハウがそれぞれの金属に対して蓄積されています。iPodには、その鏡面を傷つけたくない、あるいは落下による衝撃吸収の意味からいろいろなメーカーがジャケットをやケースを提供してますが、使っている証としてその表面に刻まれる細かなキズが醸し出す手や時間の跡。そんな風合いを見せてくれるのも金属素材の一つの魅力だと思っています。
25日の夜半から未明にかけて、東京の西側をうっすらと白くした水気の多い雪。寒くなった秋が気がつくともう春・・・という、ここ数年は、冬はどこに?という印象の多かった東京ですが、今年は雪のおかげで、ちょっとだけ冬っぽさを感じられます。暖かくなるかと思うと翌日はまた寒くなる、それを過ぎると本格的に春なんだなぁと・・・金属も季節もスプリングバックです。

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February 25, 2005

ターゲットディスクモード

またしてもiBook。昨夜、突然の液晶モニターのブラックアウト。対面修理出来ないタイプの症状。2003年始めに購入したiBookは出張から日々のワークから、プレゼンからと休み無く使っています。国内、海外出張も一緒。というわけで、これでロジックボード交換がブラックアウト症状で2回目、ACアダプタジャックからの火花の時に1回で、都合3回目のトラブルになりました。
こういう時にターゲットディスクモードの有りがたさを実感しますよね。無事外部HDと化したiBookは画面が真っ暗ではありますが、ハードディスクの音は聞こえています。無事デスクトップ経由で、バスパワー対応の小型HDにバックアップを取りました。ふぅ。やれやれです。

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February 24, 2005

カピバラとヴィッツ

昨年末くらいから、どうしたものか「カピバラ」という動物が気になっています。2003年のお正月、初詣での帰りにぶらっと寄った東京の上野動物園で始めて本物を見たのが最初で、その時の印象があまりに愛くるしい(・・・というか心底ほっとするというか・・・)ので、家族全員ファンになってしまたのです。
身近な連中に「カピバラ知ってる?」と聞くと、ほぼ半々くらいで知ってるんですね。ちょっと意外でした。セクシー系でもなく、小柄でキュートでもない。ねずみの親戚のような種類らしいのですが、そういう意味では大柄(1mくらい)だし、座ってる後ろ姿の首から肩にかけて、なんとなく哀愁を感じてしまったり。
精悍さや緻密さにまったく欠けていて、カピバラさんには悪いのだけれど、デザイン的にはぼわっと、スケールアウトした感じの全体像。その原因かもしれない太めの体毛による粗目のもさもさした感じ・・・。それでも、そういうところからして素晴しいと思える存在感なんです。白目が無いのか黒目が大きいのか「?」ですが、野生の姿をテレビで見た時も目は半開き。遠くを見ているのか達観しているのかの如き眼差しや、ちいさめの耳。もったりした鼻。ゆるさの加減が琴線に触れた感じです。
どうも伊豆のシャボテン公園にもいるらしく、今の季節は、南米生まれのせいなのか温かい温泉がお気に入りのようで、「カピバラさんのいい湯だな」なんてページもありました。見てるこっちが緩んできます。
実際は水陸両用ボディのようで、手には水かきがあって、目、鼻、耳だけを水面に出してカバのように泳げるようです。ますます侮れない、カピバラです。
トヨタは「ヴィッツ」の新型を投入してきました。日産の「ノート」がぱっちりと見開いたような目(ヘッドライト)をしているのに対して、なんとなく半眼っぽい感じは、カピっぽく見えます。・・・ん?、私だけですね。そう思ってるのは。

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February 23, 2005

ホスピタリティのある方角へ

「どこどこから、なになにさんのデザインで、これこれが発表になったって・・・」。「どれどれ・・・んー、そうきたか」。「なるほどいい仕事してますなぁ」。
「あれ見た!」。「どこどこのなになにね」。「そうそう。どうよ!」。「いいんじゃない。でもなぁ・・・」。「でも何?、ああいうの欲しがってなかったけ!」。「そうなんだけど、なんかもうよくなっちゃったよ」。
情報としてモノの消費は年々加速している感じですよね。気に入ったモノや気になってるモノがあり、新しい商品や話題の品も知っているけど、じゃあ、その現実のモノの機能を消費するために即購入するかというと、そこはちょっと違う。「デザイン家電」なんて言葉が出始めた数年前から特にそうなんじゃないかと思います。機能が必要で消費していた頃は、新しい機能や性能をアピールすればよく、それにアドバンテージが見出しにくい状況が訪れたことで、モノのデザイン性、言い換えれば文化的洗練度という性能のアピールに鞍替えしたんです。とはいえ、企画やデザイン要素のパラメーターが今を感じやすく判りやすいモノほど、避けられない「飽き」の訪れも早いんですよね。
もともと多義的なモノと人と環境の関係。あればよかったという意味的には平坦な感じのモノとしての存在から、意味的に盛り上がった存在にドライブさせる過程で必要とされるデザイン。そういう現状では、供給者側の「産み」の必要性と、使用者としての必要性(満足・愛着度)のギャップは埋まりにくい感じがしてます。モノと人は、もっとホスピタリティのある関係になれないんでしょうか?・・・。昨年くらいからそんな思いが強くなってます。

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February 22, 2005

ローレライから紡錘形

今朝、電車の中で見かけた女性は「終戦のローレライ」の文庫本を読んでいました。この小説はまだ読んでいないのだけれど、潜水艦モノには昔からめっぽう弱いんです。小学生の高学年の頃に「沈黙の世界(初公開1956年/監督:ジャック=イヴ・クストー)/フランス」というドキュメンタリー映画を父親とともに見たことが原因とは言えないけれど、その後も「深海」、「潜水艦」系には惹かれる部分があって、「沈黙の艦隊」などの漫画や映画など、メディアに関係なく目がいきます。
最近はめっきりダイビングには行っていないですが、たぷんと海水に沈み込んでいき、足がつかない3次元に中性浮力持ったまま動いていられる感覚は、環境と自分との境が皮膚であることを実感させてくれるので、時間が許せば行きたいところです。
じゃあ、潜水艦に詳しいの?・・・と聞かれると、ちょっと困ります。どちらかと言うとモノとしての性能や機能より、形が好きなんですね。紡錘形のフォルムが。流線型とも言えるのかもしれないけれど、それより太っちょな感じがいいんです。動物で言えば、イルカもいいけれどアザラシや太めのペンギン系。陸に上がるとごろごろ、よたよたするしかないのだけれど、ひとたび水を得た時の機動力には目を見張りますよね。潜水艦は日本のディーゼル式の、もったりフォルムのタイプが気に入ってます(はるしお型)。

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